輝く『永久脱毛』の文字に夢をたくす。

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20年以上前の話です。

ある日妹が、大きな紙袋を下げて帰ってきました。

 

「なにそれ」 と聞くと、 「フフフ~ すごいものだよ!」 と焦らされました。

恋の駆け引きじゃあるまいし、妹からの焦らしに何のときめきもありゃしません。

「いや、焦らすとかいいから。 何?」

「そんなイラッとしなくてもいいじゃん(笑) 
彼氏のお姉さんが永久脱毛の機械貸してくれたんだ!」

「はぁっ!? 本当に永久脱毛の機械? 高いんじゃない?いいの?」

「うん、いいんだって。もう使ってないって言ってたから。」

 

永久脱毛・・・毛深姉妹に信じられない幸運が舞い降りました。

妹の彼氏のお姉さん・・・女神。

きっともうこの機械でムダ毛ゼロになったから貸してくれたんだわ。

なんて素晴らしい。

エステに行って全身脱毛したら100万単位でかかると言われてた時代です。

このレンタル品で、100万浮いちゃう?

 

妹と二人、もうツルツル妄想が止まりません。美脚

 

「ね、使ってみて!使ってみて!」

妹の関係者から借りたものなので、当然妹ファースト。

「うん、やってみるやってみる!」

 

箱から出す時間ももどかしく、剥ぎ取るように機械を出しました。

「うぉ~!これが永久脱毛できる機械か・・・・」

毛深姉妹は夢中で説明書を読み始めました。

 

「ねえ・・・  ピッカーで毛を挟んだら、30秒待つって書いてあるよ」

「30秒・・・ 割と長い・・・よね?」

 

単純計算で、1時間で120本。   ん?

 

ま、まあいいや。 とりあえず始めよう!

 

妹のロングスネ毛をピッカーで挟みます。

心の中でゆっくり30数えます。

1・2・3・4・5・6・7・・・・30!

そ~っと、引っ張ります。

 

ピーン!

 

何っ!? 抜けてこない!!

さらに30数えてみます。

 

ピーン!

 

はあっ?!

落ち着け、引っ張る力弱いんじゃない? もう少しだけ力入れたら?

ブチッ。

え、今、ブチッていったよね? ちぎれたのでは?

 

私たちのキラキラ予想では、スルッと抜けてくるイメージだったんですが、

全然抜けてきません。

10数本頑張りましたが、力づくで抜いたのか、高周波で抜けたのかサッパリわかりませんでした。

 

砂時計ちなみに、10数本に30分近くかかりました。 疲れた・・・

 

よくよく聞いたら、妹の彼氏のお姉さんも、脱毛完了したわけではなく、

このダルい作業に疲れたらしいです・・・。(貸す、じゃなくてくれる、と言ってたらしい)

 

気を取り直して、時間はかかっても、もう生えてこなくなればいいや!と、

傾けた首が変になるくらい脇の脱毛に努力しましたが、全く効果はありませんでした。

 

期待が失望に変わった時・・・

人ってこんなにガッカリするんだな、って思い知りました。

 

そうして私は、もう自己処理からの永遠の卒業には、

永久脱毛しかないんだな、と決意したのでした。

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